カナダ・モントリオールの観光情報

Oratoire St-Joseph(セント・ジョセフ礼拝堂)

Oratoire St-Joseph(セント・ジョセフ礼拝堂)年間200万人の礼拝者が訪れる北米三大巡礼地。カトリックの礼拝堂である。高さ97mの壮大な聖堂銅製のドームである聖堂は、ローマのバチカン市国にあるサン・ピエトロ寺院についで世界で2番目に大きい。(カナダでは1番大きい)現在の教会は1924年から建設が始まり、1967年に完成した。建築様式はイタリア・ルネサンス式である。

この礼拝堂、もともとは「奇跡の人」と呼ばれるアンドレ修道士が建てた、わずか数メートル四方の礼拝所だった。アンドレ修道士は、信仰の力で多くの人々の病気を治したと言われ、特に足の不自由な人達は、アンドレ修道士にお祈りしてもらうと実際に歩けるようになったと言われている。礼拝堂の中には治って歩けるようになった人達が奉納した松葉杖が壁にぎっしり並んでいる。(写真右下:『奉納された松葉杖』)

Oratoire St-Joseph(セント・ジョセフ礼拝堂)このようなアンドレ修道士の噂をどこからともなく人々が聞きつけ、訪れるようになり、小さな礼拝所では信者が収まりきらなくなった為、信者達の義援金により現在の礼拝所が建てられた。2階の特別展示室にはアンドレ修道士の心臓が保存展示されている。

ちなみに礼拝堂正面には、中に入るまでの階段が3列あるが、真ん中だけ木製で作られている。これは信者のお祈り用の階段であり、礼拝堂に入るまで1段ずつひざまずきながら上って行く為である。階段は全部で99段。

アンドレ修道士
1845年8月9日生まれ。12人家族の8番目の子供。幼くして両親を亡くし、不幸で病弱な子供だった。最初はノートルダムカレッジ(礼拝堂の前にある神学校(現在は中学校))で門番として働いていた。1937年に亡くなった為、新たな教会の完成を見る事は出来なかった。